会長挨拶

国臨協九州支部会会長 丸山晃二

 新年のご挨拶

 新年あけましておめでとうございます.国臨恊九州支部会員の皆様におかれましては健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。旧年中は当会の事業活動に対し多大なる温かいご支援とご協力を賜り心より感謝申し上げます.
 昨年は,1月1日に石川県能登半島で大地震が発生し,2日には羽田空港で飛行機事故が起こるなど大変な年明けとなりました.さらに9月には,追い打ちをかけるように石川県を記録的な豪雨が襲い,甚大な被害が発生しました.地震ならびに豪雨により亡くなられた方のご冥福を深くお祈りしますとともに,被災された方々に対しまして心よりお見舞い申し上げます.
 さて,昨年の九州支部活動としましては,新年早々の1月6日に新春学術講演会を現地開催し,山田 晶国臨協本部会長ならびに,益田 泰蔵国臨協本部臨床検査専門職にご講演いただきました. 講演会には167名が,意見交換会には149名が参加し盛会のうちに終了しました.各研究班活動では2023年7月~2024年6月の期間において902名(昨年度846名)の参加がありました. 今後もより興味深く会員の希望に沿った研修会を企画し,活発な活動を展開してまいりますので会員の皆さまの学術研鑽の場としてご活用いただければ幸いです.2024年7月6日(土)~7日(日)宮崎県都城市にて第29回国臨協九州支部学会を,学会テーマ 「working with people ~今感じよう,そこに!~」として開催いたしました.27回大分大会は豪雨で中止,28回佐賀大会はCovid-19の影響で2年延期,そしてその2年後はWEB開催でしたので,8年振りの現地開催となりました. 不慣れゆえ行き届かない部分もあったかと思いますが,多くの会員にご参加いただき(学会参加者135名,意見交換会111名),また7名のOBの先生方にもご臨席を賜り大盛会であったと思っております. ご多忙にも関わらずご尽力いただきました早川実行委員長はじめ宮崎県会員の皆さまに心より感謝申し上げます. 同日に第30回(令和6年度)国臨協九州支部定期総会を開催し,ご承認いただいた事業計画に則り新執行部一丸となって九州支部の発展に努めてまいります. 卒後教育セミナーについては,九州学会と同年開催であることから完全WEB開催としました. テーマを『品質保証と安全性管理の統合戦略:検体検査の精度と化学物質リスクアセスメントの最適化』とし,273名(75%)の会員が参加しました.セミナー開催時に令和6年度国臨協九州支部功労賞の表彰式を執り行い,加藤 裕一技師長(熊本再春医療センター)が表彰されました. 加藤技師長のご功績を讃え,心よりお祝い申し上げます. 各県研修会については10月以降開催され,臨床検査専門職ならびに技師長会会長三者で各県を訪問し,会員皆さまとの交流を深めることができました. 広報活動としては,年3回の会報誌「国臨協九州」を発刊し,学術論文,新人紹介,研修会報告,随筆文,紀行文,雑感文などを掲載しました.本誌は国際コードISSNに登録され国立国会図書館に保管されており,文献データベース「医中誌」,「J-GLOBAL」にも収載されています.今後も質の高い広報誌発刊に務めてまいりますので論文,随筆等の積極的な投稿をお願いいたします.学会発表者には広報理事より個別にお声掛けさせていただきます. しかしながら印刷費の高騰に鑑みて,今後は少しずつではございますが,電子化を推進してまいりますので,ホームページへのアクセスをお願いいたします. 電子化推進につきまして,皆さまのご理解とご協力のほど,どうぞよろしくお願いいたします.
 2024年10月18日(金)~19日(土)に「第78回国立病院総合医学会」が大阪府で開催され全国から6,300名の会員が参加されました.前日には全国支部長会議ならびに総会が開催され,支部長会議では電磁表決の表決率が九州だけ抜きんでている(九州87.5%,全体66.3%)との報告があり,学会や研修会等への積極的な参加協力以外においても,九州支部会員の協力的な姿勢と意識の高さ,そして団結力(仲間意識)の強さを改めて感じた次第です. 今後もご協力のほど,どうぞよろしくお願いいたします.次回は石川県での開催となります.
 2024年12月7日(土)に「第13回 国立病院九州医療技術学会」が九州医療センターにて
ハイブリッド開催されます. Covid-19の影響により約5年振りの開催となります. 学会テーマは『 Re START ~未来への挑戦:タスクシフト/シェアと人材育成~』です. 本学会の会長を診療放射線技師協議会が,副会長を管理栄養士協議会が担当し,学会551名(現地:311名,WEB:240名),意見交換会243名(臨床検査技師51名)の申し込みがありました. シンポジウムでは,『未来への挑戦:タスクシフト/シェアと人材育成 』をテーマに,鹿児島医療センターの久保祐子主任がご講演され,また畠 伸策技師長(小倉医療センター)が座長をご担当されます.コロナ禍で本学会を知らない若い方々もおられるかと思います. 他職種の方々との交流の場としていただければ幸甚です. 次回は当会が副会長(意見交換会担当)となります.
 終わりに当たり,当会は昨年に引き続き技師長協議会ならびに臨床検査専門職と連携し,職能団体として多くの事業を展開してまいります.ご支援とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます.本年が会員の皆様にとって明るく有意義な年になりますことを祈念いたしまして,新年の挨拶とさせていただきます.

就任ご挨拶

 平素より, 国立病院臨床検査技師協会九州支部会の活動に対しまして, ご理解とご協力を賜り心より感謝申し上げます.
 さて, 7月15日に開催された令和5年度理事会においてご承認いただき支部長を拝命いたしました別府医療センターの丸山晃二と申します. 支部長という大役に改めて私に課せられた使命と責任の重大さを痛感し身の引き締まる思いでございます.
 新形コロナに翻弄されたこの3年間, 多くの研修会や学会はZoomやTeamsを活用したWeb開催となりました. コロナ禍がもたらした良い意味での社会変化は国臨恊だけでなく各県技師会や日臨技の活動にも大きく影響したことと思います. 特に遠距離の会員や子育て世代の会員にとってWebやハイブリッドでの開催は, 参加しやすく便利なものであったと思います. そのような中ではございますが, 今年度の卒後教育セミナーおよび新春学術講演会, ならびに令和6年7月に開催予定としている第29回国立病院臨床検査技師協会九州学会(宮崎県担当)については, 可能な限り現地参集型で行いたいと思っています. 是非とも多くの会員に現地までお越しいただき自己研鑽の場として, そして交流の場にしていただければと思います. しかしながら新型コロナウイルス感染症が収束したわけではございませんので, 感染状況によっては運用の変更を余儀なくされる可能性もございます. ご理解のほどよろしくお願いいたします.
 国立病院九州医療技術協議会では, 第13回医療技術学会を2024年12月に開催する予定で準備を進めています. 他部門の方々との親睦を深める場として是非ご参加いただければと思います. また第14回学会では当会が副会長(意見交換会担当)になることを予めお伝えしておきます.
 日臨技の重点事業であるタスクシフト/シェア実技講習会および臨地実習指導者講習会の機構内での情報として, 令和5年5月1日時点履修者数は, タスクシフト/シェア428名(うち九州支部114名), 臨地実習の履修者在籍施設数は全国180施設中71施設とのことです. タスクシフト/シェアについては5年を目途に中央開催に集約されますので各県での履修をお急ぎください.九州支部としても活動の一環として講習会受講の啓発を行っていきたいと思います.  
 最後に, 当会の活動は令和5年度の理事会で承認いただいた事業方針に則り進めてまいります. そして牟田前支部長が支部長就任時に公言された「和気あいあいと明るく風通しの良い支部を目指す」の意思を引き継いでまいります. 会員の皆様におかれましても会員同士が仲間意識をもち引き続き支部活動に対するご支援とご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます.